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月別: 2021年2月

サプリメントのタイミングが筋肥大に及ぼす影響

23人のボディビルダーを二つのグループに分けて実験は行われました。
(週4回10週間)

一つのグループはトレーニング直前と直後に、もう一つのグループは朝食前の朝と就寝前の夜遅くにトレーニング日に同じサプリメントを摂取しました。
朝食前および夜遅くに摂取するグループはトレーニングから5時間は空いていました。

摂取したサプリメントは体重1kgにつき1gでした。
内容は100gあたり40gのタンパク質(ホエイアイソレートから)43gの炭水化物(グルコース、おそらくブドウ糖かマルトデキストリン?)7gのクレアチンモノハイドレートで、80kgの場合32gのタンパク質、34.4gの炭水化物、5.6gのクレアチンが割り当てられました。

参加者は通常の食事をするようにしました。
朝食前と就寝前に摂取するグループでは朝食前にサプリをとり、15時から18時の間にトレーニング(1時間)を行いトレーニング後の1〜2時間後に夕食をし、就寝前に2回目のサプリを摂取しました。
もう一方のグループは食事は同様の時間帯に行い、サプリをトレーニング直前と直後に摂取しました。

トレーニングはフリーウェイトを主に使用した高強度トレーニングを行ました。
6人が試験を完了できなかったので17人での結果となりました。

結果
体組成はトレーニング直前直後の摂取グループが筋肥大の大幅な増加を示しました。

筋力に関してもトレーニング前後の摂取群がより大きな1RMの向上をもたらしました。

外側広筋におけるグリーコーゲンの量とクレアチン濃度においてもトレーニング前後の摂取群は優位に増大しました。

トレーニング前後にプロテイン(もしくはEAA)、炭水化物、クレアチンを摂取することは筋肥大において非常に重要であるようです。
トレーニーにとっては当たり前に行われていることですが、この実験によってタイミングが非常に重要であることが示されました。

以下のリンクではもっと詳しく説明されてますので、ぜひ参照してください。

https://journals.lww.com/acsm-msse/Fulltext/2006/11000/Effects_of_Supplement_Timing_and_Resistance.6.aspx

血糖値を下げる

高血糖は糖尿病、心筋梗塞、肝硬変などの病気になりやすくなります。
血糖値を正常範囲に保つことは健康にとって大切です。

血糖値が高いということはインスリンの効きが悪いかインスリンが正常に出てないかです。

では血糖値を下げるのに効果的な方法は何か。

1 運動をする
運動はインスリンの感受性を高めることができます。
筋肉は血中の糖を取り込みます。また筋肉を動かすために糖を使います。
その点筋トレは非常に適した運動です。水泳やサイクリングなどもおすすめです。

2 炭水化物の食べ過ぎを見直す
炭水化物(厳密には糖)の摂取量が多すぎれば糖は余りますので糖質過多に気をつけましょう。
ジュース→水やお茶、ブラックコーヒなどにする
お菓子→ヨーグルトやナッツにする
チャーハンとラーメンなどの糖質ばかりの食事の内容を見直す

3 食物繊維をたくさんとる
食物繊維は糖の吸収を遅くし血糖の上昇を緩やかにします。
特に水溶性食物繊維は血糖値の改善に良いとされています。

水溶性食物繊維
果物、芋類、キャベツ、大根、大麦、大豆、コンニャクイモ

もちろん不溶性食物繊維も血糖管理には有効です。
食物繊維全般をたくさんとりましょう。
野菜、豆、果物、全粒穀物(玄米、オートミール、大麦など)
男性なら40g 女性なら25gほどの摂取が推奨されてます。

4 お水をたくさん飲みましょう
水は血糖値を下げる効果があるようです。
水でなくてもお茶やブラックコーヒーでも良いです。
コーヒーは直後は血糖値を上昇させますが、長期的には血糖値を下げる効果があります。1日5杯のコーヒー(カフェイン入り)を飲んだグループは飲まないグループと比較した場合に食後2時間の血糖値が10%下がったようです。
また食事と一緒にコーヒーを飲むことが血糖値の上昇を抑えるのに効果的です。

https://www.nestle.co.jp/sites/g/files/pydnoa331/files/asset-library/documents/nhw/interview2.pdf

https://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2019/161/414313.html

5 体脂肪を減らす
脂肪細胞はインスイリンの作用を阻害します。
脂肪細胞が肥大化すると脂肪分解が亢進して脂肪細胞から遊離脂肪酸の放出が増大します。結果血中遊離脂肪酸が増えます。血中遊離脂肪酸は骨格筋への糖の取り込みの低下を招きます。

6 ストレス解消と睡眠を十分にとる
睡眠不足は成長ホルモンの放出を減らしコルチゾールを増やします。
コルチゾールは脂肪の燃焼を妨げます。ストレスが増えるとコルチゾールの分泌が増大します。
ストレスを避けるのは難しいですが、運動やヨガ、好きな事や楽しい事をすることでストレスを解消することは大切です。
アシュワガンダやPSなどのコルチゾールを抑えるサプリの摂取も一つの方法です。


孫は優しいの食事をしましょう。
豆類、ごま、わかめ(海藻)、野菜、魚、椎茸(キノコ類)
プラス脂質の少ない肉、果物ですかね。


非ステロイド性抗炎症薬は筋肥大を阻害する

筋トレによる筋肉痛を和らげるためにロキソニンなどの抗炎症薬を多用すると筋肥大に影響が出るようです。

実験では膝の伸筋筋力トレーニングを行いました。
高用量のイブプロフェンと低用量のアスピリンを摂取したグループを比較したところ高用量グループは低用量グループに比べて腿の筋肉がより大きくなっていました。

実験の高用量ですがイブプロフェン1200mgを8週間毎日の服用をしていました。
関節炎などに対しては一般に1日600mg(200mgを3回に分ける)の処方のようです。
通常は上記のような高用量をとることはないと思いますが、筋肉痛がきたら常に抗炎症薬を飲むようなことは避けた方が良いようです。

まあ筋肥大は炎症作用なので抗炎症薬が筋肥大に悪影響を及ぼすのは考えられることです。

※非ステロイド性抗炎症薬
ロキソニン、ボルタレン、イブ、ブルフェン、バファリンなど

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28834248/